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平隊士の日々 元治元年皐月二十一

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元治元年皐月二十一

起きて、布団をかたずけていたら、
珍しく、沖田組長が来て、
今日も稽古は良いので、賄を手伝うように言われた
賄の手伝い
朝食、漬物、梅干し、ご飯、味噌汁
昨日より、隊士は五人ぐらい増えたが、まだ皆寝込んでいる
本日の隊務割
い組は昨日と同じ、
午前が南巡察、午後が東巡察、夜が西巡察
南巡察に出る時、山南総長が俺も行くと出てきた
東本願寺の脇、花屋町通りから、室町通りに曲がったところにある
旅籠、鴉屋に浪士らしき人物が入るのを見かけ、
山南総長が誰何した、薩摩藩士とのことで、礼をして、巡察を続ける
六条通りを通り、高瀬川沿いの木屋町通りで、
材木問屋、喜平に浪士らしき人物が入るのを見かけ、
沖田組長が、御用改めと言い中に入る
続いて、井上組長、粂部伍長と続き、我々も刀を抜いて、入る
沖田組長が、ずかずかと座敷に上がり、浪士を探している
井上組長が、裏に逃げたと言い、裏の方に走る
狭い屋敷の中を走り、裏に出て、路地を見回すと、
鴨川の方の路地に走りる浪士を発見、
追いかけるが、見失う
沖田組長が、番頭に今の浪士について、尋問している
長州脱藩浪士らしく、裏の離れを借りてるらしい
番所に届け、監察方が後を引き継ぎ、巡察を続け、屯所に戻る
昼食、味噌汁、漬物、納豆、冷ややっこ
東巡察
二条通りから寺町通りに曲がったところで、浪士を見かける
漆屋の路地を曲がって逃げたが、行き止まり
沖田組長に、斬られそうになり、逃げようとしたところを捕縛する
森と粂部伍長で屯所に連行して、我々は巡察を続ける
寺町通りから、丸太町通りに出たところで、
見廻組と会うが、山南総長が話をして、礼をして通り過ぎる
巡察を続け、屯所に戻る
夕食、白粥、だし汁、梅干し、漬物
西巡察
特に何もなく、屯所に戻る
森の顔が赤く、熱があるようだ
今頃、食あたりか?


by sizuma777 | 2020-09-20 16:32 | 小説 | Comments(0)