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平隊士の日々 元治元年卯月一

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元治元年卯月一

よく眠れたので、気持ちよく、起きる
さすがに、二晩続けての夜襲は無いようだ
森を起こし、布団をかたずけ、掃除、稽古に向かう
素振りをしていると、井上組長がやってきて
起こされる前に、起きて稽古するのは、良いと嬉しそう
打ち込み稽古しているときに、
森が組長の竹刀をまともに受けて、倒れる
倒れる時に、頭を打ったらしく、反応がない
慌てて、木屋町の南部先生を呼びに走る
打撲ぐらいで大したことはなかった
朝食、味噌汁、お浸し、漬物、ご飯
本日の隊務割、午前が東巡察、午後が西巡察
準備をして出ようとしたら、井上組長から、
伊木を一番隊へ移動すると言われた
沖田組長が夜襲の時の対応を見て、買われたらしい
四番隊と巡察
竹屋町通りの路地で、こちらをうかがっている浪士四人を発見
六番隊は路地を抜けて後ろに回る
松原組長が声を掛けたら、三番隊の方に襲い掛かる
六番隊から、死番の治郎作、
三番隊から柴岡が大声をあげて突っ込む
浪士に逃げられないように周りを囲み、
組長が、観念しろ!と叫ぶが抵抗する
浪士の反撃で、次郎作が左腕に負傷、
組長が突きを浴びせ、一人が行動不能
三番隊でもう一人を捕縛
残り二人、一人は逃げようとしているが
もう一人は、刀を構えて間合いを取っている
柴岡が刀を振り回し、突っ込むがいなされ、腿を斬られる
組長がこちらに向かいながら、逃がすな!と叫んでいる
組長と対峙した浪士は、組長の突きで腹を斬られる
逃げようとしていた浪士は捕縛できた
腹を斬られた浪士は思っていたより軽症で、
井上組長に抵抗するなと殴られている
近所で大八車を借りてきて、柴岡を乗せ、屯所に戻る
また、木屋町の南部先生を呼び、次郎作と柴岡の治療に当たる
柴岡の傷は思ったより深く、一か月は歩けないらしい
次郎作の傷は大したことは無いようだ
昼食、めざし、煮豆、お浸し、味噌汁、ご飯
井上組長が次郎作に午後の巡察は休むように言ったので
午後の巡察の死番は石川になる
午前の巡察で斬りあいがあったので、皆、興奮気味
千本通りで、浪士らしき人物を発見、
井上組長が声を掛けると、土佐藩士と言うことで通り過ぎる
昼間っから酔っぱらって、良い身分だと松原組長
土佐藩邸からは離れているので、物見游山で来たのかも
諸藩の藩士も多く、浪士と区別がつかない藩士もいるので注意が必要だ
夕食、また、しゃも鍋、白和え、ごま豆腐、ご飯
食事中、井上組長が、伊木と刀屋に行ったときに、
良い刀を見つけたと
奥州白川住兼常で十二両するらしい
永倉組長が七両ぐらいまで負かるぞ
斎藤組長も、沖田組長も、
金額など気にしないで買えば良いじゃないかと言う
土方副長が、明日にでも勝ってこい
勘定方に言っておく
刀談議に花が咲く、近藤局長は虎徹が欲しい
土方副長は、斬れれば良いんだ、斬れれば、と言い
斎藤組長は、こいつが気に入っていると刀を抜いて見せる
摂州住池田鬼神丸国重と言い斬れそうだろう
負けじと、
藤堂組長が、俺の刀も見てくれ
上総介兼重で安かった
安さ自慢してどうすると、原田組長が突っ込む
そのまま、当直以外と一部の隊士を除いて酒盛りになる
飲みすぎに注意して、楽しく飲む


by sizuma777 | 2020-08-04 10:49 | 小説 | Comments(0)